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闘いの後

癌で二年半の闘病生活を送っていた叔母と別れがありました。
亡くなる一週間前に顔を見に行きましたが、息も苦しく身の置き所がないくらいつらい様子で、
絶え間なく身体の位置を動かしていました。
私は見ているのも辛く早く麻薬を使用して楽にしてあげてほしいという思いに駆られました。

亡くなる前日にやっとモルヒネを使用し、その晩は本当に落ち着いた表情で一晩過ごせたそうです。
そして翌日、叔母は安らかにその人生の幕を閉じました。

その話を聞いたとき、私は叔母の主治医に対して憤りを感じました。
もっと早くに薬を使用していたならば、苦痛にゆがむ叔母の顔を見ることはなかったし、
家族とも上手にお別れができたかもしれないのにと、過ぎた事に対して批判する気持ちを抱いてしまいました。

しかし、葬儀に参列し叔母の安らかな寝顔を見たときに心から「おつかれさまでした」という言葉をかけることができました。

叔母の2年半に渡る、闘病生活が思い出されました。不安な気持ちで受けた手術、副作用に悩まされた化学療法、同じ病で闘う友を亡くした時の哀しみ・・・叔母はどんな状況の時も人を思いやることの出来きる素敵な女性でした。私がどれだけ寄り添えたかは分からなくても、叔母はきっとみんなに「ありがとう」と言ってくれているにちがいないと戦い終えて思いました。      合掌

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心からお悔やみを申し上げます

じっくりと、ブログを拝見いたしました。
記されるまで、かなりの心の整理を
されたのではないかと、察します。

私は、10年前の私自身の出来事を
今でもはっきりと
思い出すことができます。

kasumiさんの気持ち、思い…。
痛いほど、伝わります。

私は今でもなお、義母に対しての
三年間の闘病生活について、
「本当にあれで良かったのだろうか」と
深い後悔に胸がちぎれそうになるときが
あるのです。
今こうして、コメントを書いていても、
涙が浮かんでくるくらい…。

病魔と闘ってきた叔母様の
心からのご冥福をお祈りするしか
私にはできません…。
これだけは言えるのですが、
kasumiさんの寄り添う気持ちや
トリートメントは、
叔母様にとって、何よりの心のよりどころに
なっていたと私は確信します。

時間がかかるかと思いますが、
kasumiさんご自身の心も
早く、癒されますように。

遠く福井からいつも
見守っています。
忘れないでくださいね。

lapisさんへ

少しでも明るい話題をと思っても哀しい文章ばかりになるのを反省しています。
ラピスさんと気持ちが共有できることが救いです。

私ができることには限りがあります。無力な時もあります。
でもいつも最後には「これでよかったんだ」と自分に言い聞かせます。

叔母を見送って、しばらくして又体調を崩してしまいました。
母の時も同じでした。大切な人をなくすダメージやストレスは思いのほか身に応えました。
まだ、咳が残っています・・・。

ラピスさんいつもありがとう。ラピスさんのエールにパワーをもらっています。

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renett

Author:renett
・リ・ネットブログへようこそ!
アロマセラピストナースの大山朋子です。

・Re・nett(リネット)はホリスティックアロマテラピーのサロンです。医療経験のあるアロマセラピストナースが辛い体調やお悩みのご相談をうけながらアロマオイルマッサージをご提供させていただきます。病気療養中の方々も安心してご相談ください。リラックスして免疫力・自然治癒力を高めるお手伝いをさせてください。

笑顔と感謝を忘れないで、ゆっくり頑張っています。

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