週に一回、老人ホームで数人の方に下肢のトリートメントをさせていただいています。ホームに入所して生活しているご老人たちには、生活をサポートする方がいらして、いろいろなかたちで関わりながらご家族に代わってお世話をしてくださいます。
ご老人は必ず何らかの疾患や障害を抱えていらっしゃいます。もちろんホームはその方の生活の場なので病院とは違いますが、健康管理を考慮した体制をとっています。私もトリートメントをさせていただく者としての責任はいつも忘れないでいようと思っています。
ご老人たちのなかにはお話をする事がご不自由な方がいらっしゃいます。私はアロマトリートメントはコミュニケーションの方法のひとつになると考えています。言葉がなくても、その方の仕草には何かのメッセージがあるのです。私のトリートメントに対しての快、不快の感情も言葉がなくても伝えてくださるのです。
先日のことです・・・あるご婦人にトリートメントをさせていただきました。
その方は認知障害が高度で不穏になると、ほとんどコミュニケーションが取れない状態になってしまうのです。ベッドに横になりしばらくは落ち着かない様子でしたが、しばらくすると静かになられリラックスに導く事ができました。そして間もなく、何とその方の手がトリートメントしてほしい箇所を示したのです。言葉ではなく自分の要求を自然に表現されたのです。言葉はなくても私にはしっかり伝わりました。私はいままでに経験した事のない、この事実を謙虚に受け入れることができました。